2017.2.22(水)
里山では、炭の材料となる落葉広葉樹(いわゆる雑木)が育てられ……。
↑伸びた幹が定期的に伐られるので、「株立ち」という特殊な形状になります。
それらの木々が落とす葉は、畑の肥料として持ち出されます。
↑「落ち葉かき」は、大切な作業でした。
したがって、雑木のひこばえ(刈られた後に出る芽)に光が当たるよう……。
また、林での作業がしやすいよう、下草が綺麗に刈られた林となります。
↑自然風に見えますが、純粋な自然林は、決してこんな景観にはなりません。
秋の七草として知られる、キキョウ、ナデシコ、オミナエシなどは……。
自然林にあっては、被圧されてしまい、繁栄できません。
しかし、人が作った人工林に適応したことにより、身近な植物として生き延びることができたのです。
さて、そんな里山ですが……。
現在は、どんどん姿を消しています。
炭を焼くための木を育てる必要はなくなり……。
↑炭焼き。3日くらい泊まり込みになる大変な作業です。
化学肥料の発達により、堆肥を作る落ち葉も不要となりました。
さらに、そこで暮らす人たちの高齢化により、里山を管理する担い手が失われています。
で、どうなるかと云うと……。
里山が消え、山に帰るわけです。
昔の村落のエリアは、「山→里山→里」というふうに分けられてました。
里山は、山と里の間にあるバッファゾーン(緩衝地帯)だったのです。
山の動物、熊や猪は、里山までは下りて来ても……。
どこかほんとうの自然とは異質なことを感じるのでしょう。
そこに定住しようとはせず、餌を探し終えると、また山に帰っていきました。
しかし、里山がなくなるとどうなるか。
山と里が、直接接することになります。
山の動物が、ひょいと山を抜けると、里に出てしまうのです。
そこには、畑があります。
作物が取りやすい状態で植えられた畑は、彼らにとってどう見えるでしょう。
「食べ放題」チケットを貰ったようなものです。
↑じゃがいも畑に踏みこんだイノシシの足跡。
↑伸びた幹が定期的に伐られるので、「株立ち」という特殊な形状になります。
それらの木々が落とす葉は、畑の肥料として持ち出されます。
↑「落ち葉かき」は、大切な作業でした。
したがって、雑木のひこばえ(刈られた後に出る芽)に光が当たるよう……。
また、林での作業がしやすいよう、下草が綺麗に刈られた林となります。
↑自然風に見えますが、純粋な自然林は、決してこんな景観にはなりません。
秋の七草として知られる、キキョウ、ナデシコ、オミナエシなどは……。
自然林にあっては、被圧されてしまい、繁栄できません。
しかし、人が作った人工林に適応したことにより、身近な植物として生き延びることができたのです。
さて、そんな里山ですが……。
現在は、どんどん姿を消しています。
炭を焼くための木を育てる必要はなくなり……。
↑炭焼き。3日くらい泊まり込みになる大変な作業です。
化学肥料の発達により、堆肥を作る落ち葉も不要となりました。
さらに、そこで暮らす人たちの高齢化により、里山を管理する担い手が失われています。
で、どうなるかと云うと……。
里山が消え、山に帰るわけです。
昔の村落のエリアは、「山→里山→里」というふうに分けられてました。
里山は、山と里の間にあるバッファゾーン(緩衝地帯)だったのです。
山の動物、熊や猪は、里山までは下りて来ても……。
どこかほんとうの自然とは異質なことを感じるのでしょう。
そこに定住しようとはせず、餌を探し終えると、また山に帰っていきました。
しかし、里山がなくなるとどうなるか。
山と里が、直接接することになります。
山の動物が、ひょいと山を抜けると、里に出てしまうのです。
そこには、畑があります。
作物が取りやすい状態で植えられた畑は、彼らにとってどう見えるでしょう。
「食べ放題」チケットを貰ったようなものです。
↑じゃがいも畑に踏みこんだイノシシの足跡。
コメント一覧
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1. ひこにゃんHQ- 2017/02/22 17:02
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↑滋賀県彦根市のゆるキャラ
結構有名人?です
ひこばえ
これを間引きするとは知りませんでした。
で、下ばえの刈り取り。
雑木林というより、人工林という感じですね。
自然林は低木や下ばえがぎっしりこん。とてもこんなすっきりした景観ではありません。
秋の七草
●萩 桔梗 薄 撫子 女郎花 葛 藤袴秋の七草
広辞苑でフジバカマを引いたら↓こうありました。
●萩の花尾花葛花なでしこの花をみなへし又ふじばかまあさがほの花
無茶苦茶字余りやなあ。そもそも誰が詠んだん? で、調べましたらなんと、あの山上憶良でした。
●萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 女郎花また 藤袴 朝貌の花 (万葉集・巻八)
短歌形式ではありません。さりとてもちろん散文ではない。いかにも万葉、です。原文は万葉仮名ですね。
化学肥料
肥料の三要素というのがあります。窒素N、リンP、カリ(カリウム)Kを与えないとよく育たないそうです。
『硫安』は硫酸アンモニウムでNを供給。『硫酸加里』は硫酸カリウムで、もちろんKですね。Pは……さっき調べたんだけど、PCがトラブりおって消えてしまった。
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2. ♪静かな静かなHQ- 2017/02/22 17:07
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↑♪里の秋 お背戸に木の実の落ちる夜は……
里山
ちょっと前に書きましたが、いまNHKBSプレミアムの『ニッポンの里山』というミニ番組にハマってます。
『さわやか自然百景』の主役は野生動物。対するに(張り合ってるわけじゃないだろうけど)この番組の主役は「人の暮らしと、それにかかわる自然の景観」でしょうか。映像の美しさは、『百景』に引けを取りません。
昨日の舞台は山口県『秋吉台』の麓の集落でした。
ここの人々は、秋吉台で刈り取った草を畑仕事に利用します。
秋吉台は国定公園で、その草原は天然記念物。本来、刈り取るなんぞ(たとえ枯草でも)御法度なんですが、この集落の人々には特別に許可されているそうです。それは、人々と秋吉台の草原がもつれ合うように生きてきた歴史の賜物なのでしょうか。
この集落の特産品はスイカ。
スイカの果実というのは土に直接触れると病気になるそうです。そこで、敷布団のように枯草を畑に敷きます。これが枯れたススキ。これを秋吉台の草原から刈り取ってくるわけです。
本来なら稲藁でも用いるところなんでしょうが、このあたりの土地は米作に不向きだそうなんですね。
で、収穫が終わり、お役御免になったススキは畑の土に鋤き込み、翌年の肥料に……。
スイカ以外の畑の肥料にも、秋吉台の草原の草が用いられるそうです。
まさに“草原の民”ですね。
>「食べ放題」チケット
農業は一面、食害との戦いでしょう。
以前からよく聞くのはシカですね。
奈良公園の鹿はどうなんだろう。餌付けされてるのかなあ。主食は鹿せんべ?
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3. Mikiko- 2017/02/22 19:50
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かくかく鹿々
鹿がむやみに増えて、木の皮を剥いだりする被害が広がってます。
これは、ニホンオオカミがいなくなった弊害のひとつ。
海外からオオカミを導入すべしと唱える人もいるとか。
奈良公園の鹿。
あれは飼われているのではなく、あくまで野生の鹿という位置づけのようです。
鹿は、店で売られてるセンベイには決して手を付けず(手はありませんが)……。
観光客が買ったセンベイにだけ群がるそうです。
『鹿中尉(しかちゅうい)』というキャラを思いついたのですが、どこか使ってくれませんかね?
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4. 鹿とは存ぜぬHQ- 2017/02/22 22:40
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>海外からオオカミを導入
それは駄目です。
外来種の導入は、導入先(この場合日本)の生態系に重大な擾乱を引き起こす可能性があります。まあ、大抵の場合、在来種が激減、下手すると絶滅することもあります。
ここはひとつ、野生のシカを減らす工夫をすべきでしょう。
昆虫では、多数のオスに不妊処理をして野外に放つという方法があります。次世代の産卵数が激減しますから、何度か繰り返せば個体数を減らすことができます。
がしかし、この方法は哺乳類では難しい、というよりほとんど不可能ですね。
やはり駆除しかないのかなあ。
鹿肉の缶詰めなんて作って売り出しているようですが。
奈良シカ
どう見ても野生とは思えませんが。
野生の動物が人から餌をもらったりは絶対にしません。人をエサにすることはあるでしょうけど。
『鹿中尉』
わ、わからぬ。
①ピカチュウのもじり
②「鹿注意」のシャレ
くらいしか思いつかんなあ。
『中尉の娘』はプーシキン。あ、あれは大尉か。
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5. Mikiko- 2017/02/23 07:26
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もちろん……
↓②『鹿注意』です。
http://worddeharigami.com/?p=221
↓注意喚起の看板下でくつろぐ鹿。
http://fundo.jp/40055
野生動物の駆除。
上空から、毒入りの餌を撒けば簡単だと思うのですが……。
なんで、しないんですかね?
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6. 拾い食いハーレクイン- 2017/02/23 08:39
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毒餌バラマキ
子供が拾って食べたら、だれが責任取るのかね?
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7. Mikiko- 2017/02/23 19:57
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餌に……
「食べたら死ぬで」と書いておけばいいのです。
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8. 無学文盲ハーレクイン- 2017/02/23 21:21
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ひらかなしか読めん……
アホガキもおると思うが。
先日NHKで『洞窟おじさん』というドラマをやってました。
たまたま付けたテレビでやってたんで、ついつい見ちゃったんですが、放送時間はトータルでさあ、4~5時間くらい?
ガキの頃、親に虐待されて家出し、山中の洞窟に潜んで数十年間暮らしたという男の物語。
洞窟は数年で放棄し、後は放浪生活。この男、もちろん読み書きは出来ません。
で、何やかんやあって、最後はハッピーエンド。甘いなあ、と思いますが、キャッチコピーが「ほぼ実話です」。
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9. Mikiko- 2017/02/24 07:31
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謎
「山中の洞窟に潜んで数十年間暮らした」と云うのと……。
「洞窟は数年で放棄し、後は放浪生活」は、矛盾してると思いますが。
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10. 洞窟ボケはーれくいん- 2017/02/24 11:26
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矛盾
書き方が厄介だったんだよ。
正しくは、家出→洞窟生活→放浪→定住、です。で、この合計が数十年ですね。各時期の経過年数は不明。
しかし、最後がハッピーというか、ごく普通の人間になっちゃった、というのがなあ。甘いを通り越して少し腹立たしい。まあ、実話だそうですからしょうがありませんが。
実話の証拠ということでしょうか、ラストにご本人の画像が2,3枚出ました。断り書きも何もなかったんで、ホンマにご本人なのかは不明です。
ドラマで「おじさん」を演じたのはリリー・フランキー。