2017.2.3(金)
「薫、イクよ」
姉がきっぱりと宣言すると、陰茎を押し下げた。
その切っ先は、薫の母の顔面を指していた。
カリの張り出した亀頭は、厳しく指弾する矢印のようだった。
その亀頭が、一瞬大きく膨れた。
獲物に噛み付く蛇に見えた。
「あぎゃ」
奇声とともに、蛇が毒を吐いた。
真っ白く太い毒の柱が、まっすぐに薫の母の顔面を捉えた。
鼻の穴だった。
形の良い縦長の穴が、真っ白な精液で塗り固められた。
「ぅきゃ」
初段ロケットを放った後、姉の体勢は崩れた。
上体が反り返っていた。
それでも姉は、懸命に陰茎を押し下げた。
第2段は、薫の母の頬、いや、こめかみのあたりに着弾した。
「はんがが」
仰け反っていた姉の上体が、振り戻った。
形相が一変していた。
射精直前までの冷たい美貌は、完全に消失していた。
顔貌が、上下に引き伸ばされている。
まるで、ムンクの『叫び』だった。
「かは」
ムンクが、第3段を放った。
押さえの緩んだ陰茎は宙に踊り、精液を投げ縄のように吐き出した。
3発目だというのに、その放物線は、楽々と薫の母の顔を飛び越えた。
そしてそれは、突き出したわたしの亀頭に着弾し……。
ピンク色の粘膜に、工作糊みたいに貼り付いた。
陰茎を擦り下ろすわたしの手の平が、躊躇なく姉の精液を手繰りこんだ。
潤滑を更に増した手の平は、容赦なく亀頭を擦過した。
限界だった。
「あぎゃ」
わたしは花火の火筒となった。
噴きあげた白い玉が、ひょろひょろと宙に上っていく。
上瞼まで迫りあがった黒目の、新月に似た細い視角のはざまで……。
花火が開いた。
……ように思った。
「あげ」
大きく視界がぶれた。
跳ね踊る映像は、宙で破砕した万華鏡だ。
無数の花のカケラとともに、わたしの意識は霧消した。
姉がきっぱりと宣言すると、陰茎を押し下げた。
その切っ先は、薫の母の顔面を指していた。
カリの張り出した亀頭は、厳しく指弾する矢印のようだった。
その亀頭が、一瞬大きく膨れた。
獲物に噛み付く蛇に見えた。
「あぎゃ」
奇声とともに、蛇が毒を吐いた。
真っ白く太い毒の柱が、まっすぐに薫の母の顔面を捉えた。
鼻の穴だった。
形の良い縦長の穴が、真っ白な精液で塗り固められた。
「ぅきゃ」
初段ロケットを放った後、姉の体勢は崩れた。
上体が反り返っていた。
それでも姉は、懸命に陰茎を押し下げた。
第2段は、薫の母の頬、いや、こめかみのあたりに着弾した。
「はんがが」
仰け反っていた姉の上体が、振り戻った。
形相が一変していた。
射精直前までの冷たい美貌は、完全に消失していた。
顔貌が、上下に引き伸ばされている。
まるで、ムンクの『叫び』だった。
「かは」
ムンクが、第3段を放った。
押さえの緩んだ陰茎は宙に踊り、精液を投げ縄のように吐き出した。
3発目だというのに、その放物線は、楽々と薫の母の顔を飛び越えた。
そしてそれは、突き出したわたしの亀頭に着弾し……。
ピンク色の粘膜に、工作糊みたいに貼り付いた。
陰茎を擦り下ろすわたしの手の平が、躊躇なく姉の精液を手繰りこんだ。
潤滑を更に増した手の平は、容赦なく亀頭を擦過した。
限界だった。
「あぎゃ」
わたしは花火の火筒となった。
噴きあげた白い玉が、ひょろひょろと宙に上っていく。
上瞼まで迫りあがった黒目の、新月に似た細い視角のはざまで……。
花火が開いた。
……ように思った。
「あげ」
大きく視界がぶれた。
跳ね踊る映像は、宙で破砕した万華鏡だ。
無数の花のカケラとともに、わたしの意識は霧消した。
コメント一覧
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1. Mikiko- 2017/02/03 08:08
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本日は、節分
今年の2月は、11日の『建国記念日』が土曜日になってしまい……。
平日のお休みが無くなってしまいました。
てなわけで!
今日は、その代わりのお休みを頂きました。
節分のお祝いですね。
そう云えば、稀勢の里は、どこかで豆まきをするのでしょうか?
わが家の豆まきは、形ばかりです。
落花生を、床の間やテーブルに置くだけ。
もちろん、後でビールのおつまみとしていただきます。
さて、本日のメインイベントは、豆まきではありません。
今日、これからスーパーに行って買ってきます。
すなわち、『恵方巻き』です。
生涯初の体験になります。
百均で、方位磁石も買って来ました。
ことしの恵方は、北北西から少し北寄りだそうです。
本来は、夜に食べるみたいなのですが……。
わたしは、炭水化物を夜には食べないので、そこはちょっと変えさせていただき、お昼にいただきます。
と云って、太巻きを1本食べたら、夜、お腹が空かないでしょう。
短めのが売ってればいいのですが。
無ければ、細巻きですかね。
かっぱ巻か干瓢巻。
ま、スーパーに行ってから決めることにします。
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2. 毒糊ロケットHQ- 2017/02/03 12:06
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>ヘビが毒を吐いた
精液を『毒液』と称するエッチ小説が、たまにあります。
三段ロケット
ICBM、大陸間弾道ミサイルみたいだね。アメリカまで届いたりして。
工作糊
よく使ったのは『フエキ糊』。
フエキは『不易』。荀子「萬世不能易也」永遠に変わること無し、に由来するそうです。
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3. 北北西に撒けHQ- 2017/02/03 12:09
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>その代わりのお休み
お、ということは三連休ですか。晴れだといいですね、ときますと↓これ。
♪山へ行こう 次の日曜 昔みたいに……
晴れたらいいね 晴れたらいいね 晴れたらいいね
(Dreams Come True『晴れたらいいね』)
稀勢の里の豆まき
当然やるでしょう、で調べましたら、テレビでやってました。成田山新勝寺です。
なんと、人出が6万人だとか。
そういえばテレビで(昨日だったかな)「大豆をまくか落花生(殻のまま)をまくか日本地図」なんて企画をやってました。こちら、と云いますか西日本ではほとんどが大豆だった……ように思いますが、あまりよく見なかったので覚えていません。
うちではそもそも豆まき自体をしませんが、子供のころは大騒ぎでやりました。まくのは炒った大豆。撒いた後、畳に散らばる豆を拾いながら、食べながら、で後始末。よく考えたら母ちゃん、ちゃんと畳を掃除してたのかなあ。
>北北西から少し北より
全方位を32等分する方法を32方位と云います。
これによりますと、今年の恵方は『北微西』。つまり「北からわずかに西寄り」ということですね。
映画『北北西に進路を取れ』はヒッチコック。
>短めの……
こないだのNHK『ガッテン!』で、巻きずし特集がありました。
で「誰でも巻ける簡単太巻き」というコーナーが。
それによりますと、
①海苔を半分の幅に、つまり長方形に切る。
②反幅海苔を調理台に置く。向きは短辺が手前。
③ごはん・具材を海苔に載せる。コツとしては、具材は固いものを下、軽いものを上に重ね、なるべく隙間が無いように。
④巻き簾は使わない、手で、手前から向こうへ巻いてゆく。
⑤通常の半分の長さの太巻き、完成。
※要するに、長いから巻きづらいし、巻き簾が必要ということで、最大のポイントは①にあります。
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4. Mikiko- 2017/02/03 13:08
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子種が……
なんで毒液なんですかね。
恵方巻き、食べました。
スーパーで、5㎝くらいのが売ってました。
北向き窓の花台に方位磁石を置き、北北西やや北寄りを向いて食べました。
ひとりなので、無言は守れました。
でも、5㎝の太巻きは食べるに連れて分解を始め、2㎝を残して具が底から抜け、完全にバラけてしまいました。
でも、醤油を入れたお皿を下に置いてあったので、そこに落とすことが出来ました。
最後はお箸を使って完食しました。
来年の節分は土曜日なので、またやろうと思ってます。
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5. 金襴緞子巻きHQ- 2017/02/03 15:56
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↑それは花嫁御寮
毒液
目に入ると、恐ろしく痛いそうです。
AV女優さんはごちうい。
恵方巻き
京・大阪が発祥の地だそうです。
起源は諸説あるようですが、花街の風習だとも云われます。
これを全国に広めたのはセブンイレブンだとか。
それにしても、今年の恵方巻きフィーバーはすごいですね。テレビによりますと『金箔巻き』なんてのも売り出されたとか。
で、バレンタインのチョコレートと同じく、寿司業界の企みではないか、との説もあるようです、恵方巻き。
土用丑の日のウナギと同じですね。これは平賀源内の発案だそうです。
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6. Mikiko- 2017/02/03 18:31
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花街の風習
なるほど。
どうりで、フェラを連想させます。
技術向上と商売繁盛を願う習わしだったのかも。
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7. 笹持ってこいHQ- 2017/02/03 21:40
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花街のフェラ
歌いたくなっちゃうね。
♪宵に褄とる女にも……
(金田たつえ『花街の母』
商売繁盛
前コメ『金箔巻き』は、1本1万円だそうです。一切れ千円。床の間に飾りたくなっちゃうね。
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8. Mikiko- 2017/02/04 07:55
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金うん
翌日のトイレが楽しみでしょう。
表面が金箔に覆われてたら面白いですが、そうはならないわな。
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9. しばらくぅ~HQ- 2017/02/04 11:16
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金箔うん
運がつくってかあ。
もし出たら、きれいに洗ってふるいにかけて、金だけ回収、かな。
やっとことっちゃあ「うん」とこな。
歌舞伎十八番『暫』の掛け声。九代目市川團十郎の像が浅草寺にあります。よっ、成田屋ぁ~!
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10. Mikiko- 2017/02/04 12:06
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回収するくらいなら……
金箔だけ剥がして、食べなきゃいいだけです。